1.ハイレゾ音源(高い周波数)を聞くことの重要性
人間が聞き取れる周波数は最も高い場合でも20KHzといわれ、CDもその少し上の周波数22.05KHz に設定してあります。
しかしながら、乳幼児においては20KHzの2倍の40KHzまでの聴覚を持っていると言われ、
胎児の場合も、お母さんのお腹の中お羊水の振動を通して、非常に高い周波数まで聞いているとも言われています。
CDのみならずTVの上限も24KHz、
Apple MusicなどのMP3では諸々規格があるものの22KHz、
YouTubeに至っては11KHzの上限となっていて、
乳幼児や子供たちの聴覚の特性の、せいぜい半分の範囲を満たす音しか提供できていないのが実情です。
しかしながら実際の生演奏は、子供たちの聴覚の上限に匹敵する40KHzまでの周波数を含んでおり、レコードの時代では周波数の上限を切ってしまうことはなかったので、子供達には余裕のある”音”を提供できていたようです。
また、和合治久先生の「脳に効く!母と子のモーツアルト」では、3歳までに高い周波数の音を聞くことによって、その後、様々な言語への対応能力を獲得することができる。と説明されています。
特に、言語として高い周波数を持たない日本語に囲まれた子供達にとって、このような乳幼児での体験は役に立つものと思われます。
ハイレゾ音源の規格では、96KHzあたりでこのニーズに応えることができると思います。
2.音のジャンクフードは卒業しよう
デジタル・オーディオの特色として”音を間引いている”という点が挙げられます。
ミュージシャンが奏でた音の情報量を100とすると、それをどれだけ間引いて
「音楽として認知できるもの」
をリスナーに伝えられるかということが、圧縮を前提とした技術の開発がハイレゾ以前のデジタル・オーディオの歴史だと言えます。
いわゆる「音のジャンクフード」です。
残念ながらハイレゾになったところでその問題は完全に解決しているわけではありませんが、現行の最高の規格である384KHz 32bitではCDの16倍以上の情報量を伝送できます。
一説によるとこれらの圧縮音源が原因で、最近では「キレやすい」子供が増えているという報告もあります。
そしてこの間引きが子供達に与える影響として興味深い報告があります。
ハイレゾを語る上でよく取り上げられるペーなのですが、
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000011299.html
このページでは
ハイレゾで脳は「快感」を約1.2倍、「安心感」を約3倍強く感じ、さらに「不快感」を約4割、「不安感」を約3割減少させる。
と報告されています。
3.子供達のためのハイレゾを
これらの事例から胎教、および幼児期の情操教育や聴覚形成にハイレゾは非常に重要なメディアであると言えると思います。
VIVID productionsではテレビ用子供番組の音楽制作などの経験を生かし、子供向けのハイレゾ音源制作に取り組み、子供達の将来に貢献したいと考えています。
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