「リケーブル」という言葉をご存知でしょうか?
最近、ハイレゾ音源を楽しむために、
“イヤホンやヘッドホンのケーブルを交換して音色の変化を楽しむ”、
人が増えています。
「ケーブルで音が変わる?」
と思われる方も多いかとは思いますが、私たちプロの世界では、このケーブルの選択にはかなりの神経を使っています。
ケーブルを「道路」に例えると、「信号(音)という荷物を積んだトラック」が走る道路には、凸凹道、比較的整備されている一般道、さらには高速道路などなど、様々な状態のものがあるのです。
この道路(=ケーブル)の状態は、私たちのハイレゾ音源制作時だけではなく、みなさんがハイレゾコンテンツを楽しむ際にも、重要な要素になってきます。
凸凹でトラックがなかなか前に進まない道路、細くて一度にたくさんのトラックが通れない道路かと思えば、たっぷりとした車幅で何台ものトラックが高速で一度にたくさん通れる道路・・・
というように、ケーブルの種類によってもその信号の伝達の特徴は様々で、その違いが音色や表現の変化になって現れます。
ご参考までに・・・、
リケーブルが可能なヘッドホンやイヤホンはこちらで、
リケーブル用のケーブルはこちらで、
ご覧頂けます。
一点ご注意を!
ケーブルやプラグの世界は値段に天井がありません。
いくら高価なケーブルを買っても、値段相応の納得のいくサウンドを得られるとも限りません。しかし、その確率(いわゆるハズレ!)は値段が上がるとともに低くなる、といっても過言ではありません。
僕のオススメは、プロの世界で定評があり、しかも比較的低価格で手に入る
「Belden」や「Gotham」、「Mogami」
等で製造されたケーブルの中から、みなさんの好みにあったのものを探すことです。
ちなみに弊社では、写真の「Belden 88760」というケーブルを使用しています。
かなり硬くて取り回しが悪いですが、ハイレゾ音源制作時のモニター用としては良い結果を出してくれています。
こだわりのヘッドホンやイヤホンを手に入れたら、
この「リケーブル」で、ハイレゾ音源を存分にお楽しみください。
●はじめてのハイレゾ ~ ハイレゾ教室
●ハイレゾの楽しみ方#1 ~ ヘッドホン、イヤホンを選んでみる
●ハイレゾの楽しみ方#2 ~ ポータブル・HP・アンプ
●ハイレゾの楽しみ方#3 ~ ヘッドホンのケーブルを変えてみる
●ハイレゾの楽しみ方#4 ~ MQAフォーマット
●ハイレゾの楽しみ方#5 ~ 機材選びのヒント