CDを作りたいけど費用が・・・と考える方は多いと思います。標準的なクラシックのCD制作に関わる費用の話をしてみたいと思います。その前に一番大切なのはCDを販売して利益を得る→その利益で次の作品を制作できるようにする。このことがとても重要だということをご理解ください。費用は?以下、制作に必要な項目とおおよその金額です(価格は全て税抜き、価格幅の広いものは??としてあります)・ホール代 (2万円〜15万 / 日)・ピアノ使用料 (5千円〜2万円 / 日)・ピアノ調律料 (2万円〜5万円 / 日)・伴奏者(??)・ディレクター料(??)*録音技術料(5万円〜12万円 / 日)*編集技術料(5万円〜20万円)*マスタリング技術料(5万円〜20万円)・写真撮影料(5万円〜20万円)*ジャケットデザイン料(??)・著作権使用料(対象曲がある場合CD一枚あたり、定価÷曲数の6%)*CDプレス料金(10万円〜20万円)*著作権申請代行料(1万円〜2万円)*流通登録料(3〜6万円)上記の中で*のついた項目が弊社で対応できる項目です。予算や返済方法のご相談などはいくつか方法もありますのでお気軽にご相談ください。販売についてCDの販売は大きく分けて「流通」と「手売り」があります。・流通流通に乗せるメリットは「印象」です。流通に乗せることによって、アーティストの名前が広くネット上に拡散されます。アーティストの名前を検索した時にヒット数が上がるのと、「きちんとしたCDを出している人なんだ」をいうことでアーティストのイメージも向上します。しかし、デメリットもあり、定価の50%近い料金を「流通手数料」として差し引かれます。また、CDを出したからといって全てのCDショップに製品が並ぶわけではありません。CDショップは事前に配布される「注文書」を見てそのCDを仕入れるかどうかを決めます。なので、完成した製品をCDショップに置いてもらうためには、CDショップにお願いしたり、知り合いなどにお願いしてショップに注文を入れてもらう必要があります。・「手売り」演奏活動を頻繁に行っていらっしゃる方ですと、この方法がお勧めです。「流通」で手数料を差し引かれることもありませんので、販売した金額がそのまま収益になります。また、値段も自由に設定できますので定価に消費税を加えた金額でお釣りなどが面倒な場合、キリの良い金額まで値下げすることもご自分の判断できます。収益ご自分のPRの材料としてCDを制作することはとても意義があることですが、きちんと利益を出して次の制作につなげることも大切です。CD1枚の定価を2500円とすると、手売りで1000枚販売して250万円の収益になります。一般的な制作の費用は100万円から150万円の間くらいですので、500〜750枚販売したところで制作費を回収できることになります。(流通は手数料を50%差し引かれますので、枚数はこの倍になります)以上がクラシックのCD制作にまつわるお金の話です。最近は安い料金で制作する会社もありますが、出来上がったCDはアーティストの手を離れたところでアーティストを評価する材料になります。料金の安いところがダメだというわけではありませんが、仕事を依頼する前にはその会社の作品をチェックしてご自分の音楽性にあっているか?録音のクオリティは大丈夫か?など、チェックされることをお勧めします。クラシックのCD制作の詳細につきましてはこちらを参考にしてください。 CD制作 録音・編集関連 関連記事 「Solo Waka / Waka Takahashi Violin Works vol.1 / 高橋和歌」 2022年9月19日 20年目に入りました 2022年9月18日 CDリリースのお知らせ The Legacy of Duo Viola and Violoncello / 百武由紀 苅田雅治 2022年8月17日 録音について思っていたこと、思い続けること 2022年8月5日 ホールの選び方など(クラシックの録音の場合) 2022年7月31日 フランシス・プーランク ピアノ作品集Vol.1 配信します 2022年7月29日 配信、CD 制作のための録音、ご相談ください 2022年7月18日 ランクインしました 2022年7月8日