雑感– category –
-
雑感
20年目に入りました
今日から弊社も20年目に突入です(笑) 皆様のおかげで何とか19年、持ち堪えることができました。 のんきでワガママな会社ですが、これからもよろしくお願いいたします! さて、今日からいくつかの旧譜を配信でリリースして行きます。 第一弾は「Especiall... -
雑感
録音について思っていたこと、思い続けること
弊社も10月から20年目に突入です(笑) 我ながらよく生きながらえてきたものだと思っていますが・・・(笑) ところで最近データを整理していたら2008年に製作した越野景子さんのアルバムの制作リポートが見つかりました。 14年前の文章には色々と青臭いこ... -
雑感
レコーディングの時に・・・
レコーディングは非日常的な作業です。誰もいないホールやスタジオにマイクロホンだけが立っていてその中で、しかも限られた時間の中で自分の演奏と真正面から向き合う・・・本当に神経のすり減る作業です。その中で良い結果を得るために大切なものは何な... -
雑感
業界の勇み足? 〜活性化しないハイレゾ・シーン〜
ハイレゾは「盛り上がる盛り上がる・・・」と言われながら、かなりの時間が経っています。 弊社も本格的にハイレゾに取り組み始めてから半年近くが経とうとしています。 なぜハイレゾは盛り上がらなのか? 僕自身は ハイレゾの規格を安易に決めてしまった... -
雑感
Super Folk Song 〜彩さんとニュー・アルバム〜
次回の制作物の都合があって久しぶりに矢野顕子さんのSuper folk songのDVDを見ました。この作品には色々な思い出があるのですが、その中から彩さんの話を・・・Super folk song は矢野顕子さんのピアノ弾き語りを一発録り、編集なしで記録したCDで、DVD... -
雑感
もういちど耳を澄ましてみよう 〜新年のご挨拶〜
遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。本年も昨年以上に活動を活発にする予定です。よろしくお願いいたします。もういど耳を澄ましてみよう・・・昨年末から頭の中から離れない言葉で、今年の活動の大きなテーマになりそうです。な... -
雑感
ハイレゾのある日常 〜音環境について考える〜
ハイレゾを利用した音環境の整備について色々と考えています。オフィスや病院の待合室、その他の公共のスペースにハイレゾの音環境を構築することによって得られるメリットは様々なものがあると思います。仕事に対する集中力が上がったり、リラックス効果... -
雑感
ライブ音源の可能性 〜間違いは音楽ではないのか?〜
先日もらったCDをずっと聞いています。今年の4月からテレビの司会も始めたバイオリニストの作品です。このCDは2005年から2014年の間の10年間に録り貯められた音源のオムニバスになっていますが、聞き応えのある素晴らしい内容になっています。彼の音楽性... -
雑感
Beatles 1 〜ハイレゾはなぜ配信されないのか?〜
Beatles 1というボックスセットが発売されました。自分自身大のビートルズ好きなのですが、remaster版も含めなぜかこのような商品には触手が動きません。特に今回はほとんどの曲のMix Downがやり直されているという点が自分としてはネガティブな要素として... -
雑感
J-Popのサウンド 〜言語と音楽と幼児教育〜
パスバンドという言葉があります。言語を聞き分けるために必要な周波数の幅のことです。世界で一番広いのはロシア語で8000Hzまでのパスバンドを持っています。それに対して日本語は、1500Hzまでというロシア語と比較するとかなり狭いパスバンドの中で言語... -
雑感
ヘッドホン 〜リスニング環境を意識した制作〜
面白いサイトを見つけました。ヘッドフォンを用意して覗いてみてください。最近のハイレゾのPRを見ていると、ステレオセットやコンポの紹介はほとんどなくオーディオ・メーカーがヘッドホンやポータブルアンプ、スマホをターゲットにしていることに気がつ... -
雑感
ライブ・レコーディング 〜作り出される世界と失われる物〜
ある女優さんのライブビデオ用の音声の制作が佳境に入っています。近年はProToolsをはじめとした音声編集のツールが充実してきたことも手伝って、細かなミスの修正やノイズの除去など細部にわたって様々なケアができるようになりました。歌のピッチや楽器... -
雑感
fidelity 〜忠実度とういう事について〜
オーディオの世界では「Fidelity(忠実度)」という言葉がしばしば使われますが、単語そのものの意味は「原物そっくり,真に迫っていること,迫真性」ということだそうです。あまり知られていないことかもしれませんが、録音の世界には「Audio fidelity(... -
雑感
「よい音」について考える 〜録音現場での考察〜
「よい音」って千差万別だと思います。先ずは音楽がこの世に降りてきた時点で音楽自身が求めるサウンドがあって、それを奏でるミュージシャンが求めるサウンドがあって、それを受け取るリスナーが求めるサウンドがあります。録音の現場で求められる「よい... -
雑感
レコード復活の兆し 〜ハイレゾとの共存は?〜
http://shiba710.hateblo.jp/entry/2015/10/05/102736海外では若者の間でアナログレコードの売れ行きが好調だそうです。自分自身、アナログレコードで育った世代なのでレコードの音質は嫌いではありません。それを100%認めるのを躊躇する理由は自分の中の... -
雑感
レコーディング・スタジオ 〜音楽が生まれる場所〜
google mapにイギリスのReal World Studioが掲載されました。スタジオの中を歩き回れるgoogle mapも珍しいので是非ご覧になってください。このスタジオはミュージシャンのPeter Gabrielが1980年代に設立スタジオで、当時から今まで一貫してミュージシャン... -
雑感
8Kとハイレゾ
8Kの制作の打ち合わせに行ってきました。常々思っている事ですが、4kや8Kの音声制作にハイレゾを組み合わせるというのは良いのではないか?と・・・8Kのオーディオ規格としては22.2チャンネルのサラウンド・システムが標準になっています。私自身、そのソ... -
雑感
編集について思うこと 〜より良い音源制作のために〜
最近のクラシックの音源制作では、“編集という作業が必ずと言っていいほど前提”となっています。今回は、その編集について少し考えてみたいと思います。これまでの経験から感じることは、編集を前提とした意識を持って行う演奏や作業は、あまり良い結果を... -
雑感
編集について思うこと 〜より良い音源制作のために〜
最近のクラシックの音源制作では編集という作業が必ずと言っていいほど前提となっています。今回はその編集について少し考えてみたいと思います。これまでの経験から感じることは、編集を前提とした意識を持って行う演奏や作業はあまり良い結果を出せませ... -
雑感
どうなる?
AppleやLINEがストリーミングに参入すると… 何かが違っていると思う。 彼らは音楽を売ることを主の目的にしていなくて、音楽聞き放題に付随するハードウエアや情報を主な商材として位置付けているんだろうな。 それはレコードの時代も同じ様な発想はあった... -
雑感
音、沈黙と測りあえるほどに
武満徹さんの本。 30代、右も左も分からないまま勢いだけでチーフの仕事を引き受けて 外では虚勢を張っているけれど、うちに帰るとこの本を貪るように読んでいたな(笑) でも、武満さんの文書にはいつもそっと背中を押されたり慰められたりしていた。 武... -
雑感
それを使って何を作るか
僕が就職した昭和61年って、BSの試験放送が始まったり現行のHi Visionによる番組制作が始まった頃だった。 専門的な話だけど映像はHi VisionからSuper Hi Visionに、音声は3.1チャンネル・サラウンドから5.1チャンネル・サラウンド、22.2チャンネル・サラ... -
雑感
音楽は形をなくすのか?
今更の話でもあるけれど、音楽とジャケットなどのアートワークの関わりが希薄になっていくのは残念だなと思っている。僕たちが音楽を聴き始めた頃は毎日のようにレコード屋さんに行って、棚を漁って(まさしく漁っていた)、ピンときたジャケットのレコー... -
雑感
音楽と振動と分解能
スタジオでアシスタントをしていた頃からお世話になっている先生と打ち合わせ。 漠然とした会話の中から見えてきた事があって、それは 「音楽と振動」 というテーマだ。 古くからあるボディソニックという技術は人間と振動との関わりをテーマにしているも... -
雑感
結論を押し付けない・・・
NHKの子供番組のプロデューサーさんと打ち合わせ。番組作りの上で「子供をいかに感動させるか?」 「子供には結論を押し付けない」というテーマの話はとても勉強になった。 子供のための音楽作りについてはまだまだ若輩者の自分だけに(歳は取っていますが... -
雑感
包丁を研ぐ? ~ハイレゾ雑感3
ハイレゾの良さが解らない・・・ という話は実は業界の中でもよく聞く話だったりする。結局いい機材で聞かないとダメなの? という質問もよく受けるのだけど、先ずは 「もっといい音で聴きたい!!」 とリスナーに思わせるようなソフトをソフトメーカーが... -
雑感
電気がなくなったら
原発問題が色々と議論されているけれど、電気というものについて少し真面目に考えなくてはならない時期が来ていると思う。 水や空気も当たり前にある訳ではないけれど、電気はそれ以上。 そんな時代に備えて蓄音器の技術を身につけようかと思ったりする(... -
雑感
Don’t think. Feel ~ハイレゾ雑感2
蓄音器の音・・・ これは侮れない。 数年前、尊敬するスピーカー・ビルダーであるRey Audioの木下さんの工房にスピーカーを作ってもらうお願いをしに行った時に木下さんが一番熱中されていたのは SP盤の再生だった!いわゆる蓄音器で、再生用の針まで自作... -
雑感
音に、音楽に未成熟な国
最近始まろうとしているプロジェクトがあって、音や音楽についてぼんやりと考えていることを書いてみたいと思う。日本の音楽には空気の音がない。少し専門的に言うと、空気の中で豊かに響く倍音を聞くという感覚が送り出す側にも受け取る側にも欠如してい... -
雑感
静かで柔らかい・・
新しい電源になって一発目の仕事。 4月6日に収録したコーラスグループのマスタリング。とても仕事しやすい。このグループとは3度目の作業になるけれど本当に勉強をさせてもらっている。 指揮者のS先生の中には楽曲やサウンドに対して明確なイメージある... -
雑感
音質と文化
今日、とある用事で打ち合わせをした後に思ったこと。ソフトの内容に対しては検閲はあるけれどそれを伝える画質や音質に対して検閲がないのは文化としては未成熟なのでは?ということ。 正直、僕は今のデジタルで伝送されるものよりもアナログ時代のいろい... -
雑感
録音から見えること
クラシックなど、アコースティックの録音の場合、 現場で奏でられている音の中からメディアを通してリスナーに伝えたいものを切り取るということが録音という作業だと思う。それでも、イメージに沿った音が切り取れないときはあって その原因を見極めるの... -
雑感
リフレッシュ
レコーディングって、アーティストにとっては本当に孤独な作業です。誰もいないホールで自分自身の音楽と正面から向き合う。そんな中で一番大事なのは自分に対する客観性を保つこと。客観性を保つためには集中する時間とリラックスする時間をうまく使い分... -
雑感
それでいいの?
この事は書くか書かないか非常に迷ったのだが、みなさんの意見も聞いてみたいと思ってとりあえずアップしてみます。一昨年のこと、あるミュージシャンからCD製作について問い合わせがあった。何度かお会いしながらいろいろなことを説明していたのだけと、... -
雑感
録音評
この仕事をしていて厄介なものの一つに録音評をいうものがある。ミュージシャンからの賛辞や批評は素直に喜んだり反省したりできるけど、オーディオ評論家と呼ばれる先生方からの批評はさほど嬉しくもないし、かと言って悪く言われたからといっても「あっ... -
雑感
ハイレゾの未来 〜新しいメディアの持つ意味〜
デジタルオーディオの登場から、すでに30年近い歳月が過ぎようとしている。その中で僕たちが得たもの、失ったものは何なのかということを考えてみたい。iPodが登場してmp3による音楽配信が始まった頃、ある会合でアメリカの著名なレコード・プロデューサ... -
雑感
つらいなぁ
楽しいから音楽をやるのに苦しい事がいっぱい。でも、楽しまなくちゃ音楽にならない…そう考えるとバカバカしくもあるけどでも、そこに挑まずにはいられない。音楽の世界で自由でいたいと努力する人にはご褒美をくれる音楽の神様。この罪作りな人がいるから... -
雑感
check
昨日収録した音源をチェックしています。最初はピンとこなかったけど、ハイレゾの良さが少し解ってきた気がする。耳が慣れない間は「??」という感じだったけど、シルクのように滑らかな音というか、録音に優しさというか、包み込む感じが加わることが判... -
雑感
うまくいかない時
「物事がうまくいかな時って、悪い方悪い方に物事を考えがちだなぁ・・・」とボンヤリ考えていたら、昔のボスから教わったことを思い出した。「人にアドバイスをする時には、先ずその人のアーティストポイント、感性の部分を一つ褒めることそして、テクニ... -
雑感
音のほころびとか・・・
音楽制作と技術の関わりって難しい。それは使いこなせば素晴らしい味方になるけど、頼りきってしまうと毒になる。音楽をより良くするために技術を使うとそれは魔法の杖になってくれるけれど、音楽をごまかすために技術を使うとそれはミュージシャンを堕落... -
雑感
準備は大事です
レコーディングにおいて、「後でなんとかなる」は「後でどうにもならない」と同義語だったりします。逆に「備えあれば憂いなし」は「備えあれば憂いなし」のままです(笑)ちょっと古いけどここにも書いたように、ホール選びの時に楽器を持って行って試奏... -
雑感
七つの海
2年前の今頃から半年間はこのプロジェクトにかかりっきりだった。その間どうやって生計を立てていたんだろ?(笑)この曲はNHK「みんなのうた」で2013年12月から2014年1月の間に放送された。売り込む時はこの名曲が「みんなのうた」で流れてくれれば!と... -
雑感
そこにルールは・・・
アメリカの偉大なエンジニア・プロデューサーのGeorge Massenburgが言った一言「レコーディングにおいて唯一ルールがあるとすれば、そこにはルールは無い。ということがルールだ」禅問答のようだが本質をついている言葉だと思う。なぜこんなことを書いたか... -
雑感
指揮官
コンピューター・ベースの録音が始まって、現場でも色々な事が出来る様になった。上手く使えば作業をより効率的に出来るし、ミュージシャンのモチベーションも上げられる。一方で下手に扱うと音がそのものをスポイルしてしまう。レコーディング全体の指揮... -
雑感
良い音って
録音において「良い音ってどんな音?」って聞かれた時にどう答えるか?一言で言えば「音楽性を反映している音」かな?喜怒哀楽、情熱、躍動感、哀愁・・・などといった言葉にならないイメージを伝える役割が音にはあると思う。楽しく奏でた音は楽しく聞こ... -
雑感
flower etc…
レコーディングは音楽作り。間違いのない演奏を録音するのではなくて、リスナーに音楽的なマインドを届けられればと思っています。録音の現場は非常に非日常的な空間になりますが、そんな中でいかに音楽的な気持ちを持てるように自分をコントロールできる... -
雑感
Bloom @ recording sessions
先日行ったBloomのレコーディングからの一こま。録音という非日常的な環境の中で、自分たちの音楽と真正面から向き合う作業は本当に厳しい作業かもしれない。ただ、それを乗り越えたときに手に出来る果実もまた別格の歓びをもたらしてくれる。乗り越えてい... -
雑感
愚直に・・・
親しい人が亡くなると何故悲しいのだろう??その人にもう会えなくなるから?その人の気持ちを考えると辛いから?その両方??それとも他に理由はあるのだろうか? 言葉では表せない感情が胸の中に渦巻いている。 今日、何気なくインターネットを見ている... -
雑感
録音という仕事について
ブログデビューする事にした。一回目は何を書こうかと迷ったが、”録音”というものについて書いてみたいと思う。良くお客様から聞かれる質問に、”CD作る時って間違えちゃいけないんでしょ??”というのがある。演奏が聴いていられないほどのミスは問題ア...
1