浜離宮朝日ホールで行われた
きりく・ハンドベルアンサンブルさんのコンサートのライブ収録に行ってきました。
自分の中ではハンドベル・アンサンブルの録音は非常に難しく、ガムラン音楽と同じくらいに難易度が高いと思っていて、それは多分、ハンドベルの独特の倍音のうねりが現代のマイクではうまく拾い切れていないというところに原因があるような気がしています。
話は少し逸れますが、教会の音楽は倍音と密接に関係していて、聞いていて頭がクラクラするような音の波に囲まれることがよくあります。
それは合唱などでも同じような体験があって、それをうまく録音できないかと機会があるたびに考えてしまいます。
今回はきりくさんの練習場にお邪魔して間近で楽器を見せて頂きながら
楽器の音がどのように発せられるのか?
どの方向に飛んでいくのか?
音を飛ばすためにどのような工夫をしているのか?
など、色々とレクチャーをして頂けたので、自分なりの作戦を立てて本番に臨むことができました。
・システムの位相を管理する(音のにじみの少ないシステムを構築する)
・マイクはいつもよりも低め、遠目にセットする
マイクの位置についてはライブということもあり若干の制約がありましたが、予習の甲斐あってうまい位置に持って行けたと思います。
意外だったのが、ハンドベルも他の楽器を同じように時間が経つと温まってきて音がまろやかになるということです。
楽器って本当に面白いです。
ビデオの方は
今回は4Kのカメラで収録を行いました。
ハンドベルアンサンブルは動きがとても複雑なため、複数台のカメラで収録するには事前の準備と収録のシステム構築が大掛かりになってしまうためコストが嵩んでしまいます。
そこで、今回は
1.ハンドベルアンサンブルは動きも面白いので4Kのソフトはルーズ1カットだけで見せられるものを作る。
2.DVD用のアップの素材は4Kの素材の中から抜き出しながら作る。
という趣旨でトライをすることにしました。
ハイレゾと4Kの組み合わせは以前から興味があったので、今回の試みにどんな結果が出るのか今から興味津々です。
リリースは来年の秋頃になると思いますが、クリスマスにぴったりのきりくさんの音楽をお届けできるのを楽しみにしています。
今回収録したハンドベル・アンサンブルのサウンド、この世のものとは思えません。
すごいなぁ。
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