12月に予定している小笠原育美さんのレコーディングのテスト録音でした。ご好評をいただいた前作はPCM384KHz 32bit Stereoでの制作だったのですが、このフォーマットでの制作の問題点は「ノイズの処理」でした。ピアノらしいナチュラルなサウンドを目指すとマイクのポジションが遠くなりがちです。そうすると、ホールの暗騒音などの様々なノイズが問題になってきます。それを解決するには1.ノイズ除去のプログラムを使う。2.マイクをピアノに近づける。の二つの方法があります。現在、ノイズ除去のプログラムは良いものがなく、前作では苦労しながらノイズを除去しました。なので、今回はマイクをピアノに近づける方法にトライしてみながら、かつ、サラウンドにも対応させるためのテストです。レコーディングの本番ではアーティストが音楽に集中することが最も大切です。テクニカルな問題で何度も演奏させたり待たせたりすることは音楽の新鮮さを失う大きな原因になります。時間と予算に余裕があるときはこのようなテストはとても大切です。 CD制作 ハイレゾ 制作事例 録音・編集関連 関連記事 「Solo Waka / Waka Takahashi Violin Works vol.1 / 高橋和歌」 2022年9月19日 20年目に入りました 2022年9月18日 CDリリースのお知らせ The Legacy of Duo Viola and Violoncello / 百武由紀 苅田雅治 2022年8月17日 編集進行中です 2022年8月12日 録音について思っていたこと、思い続けること 2022年8月5日 ホールの選び方など(クラシックの録音の場合) 2022年7月31日 フランシス・プーランク ピアノ作品集Vol.1 配信します 2022年7月29日 配信、CD 制作のための録音、ご相談ください 2022年7月18日