ここ数ヶ月はハンドベル・アンサンブルの録音方法に頭を抱える日々でした。
音楽ソフトは「聞こえているそのままに」作らなくてはならないのか?
それとも演奏者、作家の内にある「音楽というイメージ」を掘り起こすものであるべきか?
自分を支えてきたのは後者の考え方だったのですが、久しぶりにその考え方も揺らいでしまうほど、ハンドベル・アンサンブルの録音は難しいものでした。
昨年末以来、幾度となくカット・アンド・トライを重ねた結果、ようやく一つの方向性が見えてきました。
結果は、一般的なアコースティック録音とは異なる機材とアプローチを使用したものになりました。
その手法において必要なリボン・マイクをロシアから取り寄せました。
たまたまオークションサイトで見つけたのですが、
http://www.ebay.com/itm/Handcrafted-ribbon-russian-microphone-with-amorphous-transformer-/191730687969?hash=item2ca40a1fe1:g:UhMAAOSwECZUpaOC
弊社が所有しているマイクとの聴き比べなども詳しく紹介してあり、値段も手頃だったことから3本オーダーした次第です。
この、ハンドメイドのリボンマイクと今まで2軍扱いだった(言い方は悪いですが)安物マイクがこれからのハンドベル・アンサンブル収録の主力となりそうです。
とはいうものの、これも数ある正解の一つにすぎないことは確かなのでここをスタートに新しい手法を見つけ、皆様に楽しい音楽をお届けできればと思っています。