レコーディンの最中、スピーカーから再生される音が自分たちの意図したものと違うことはよくある事。
それにはいくつも原因がある。
マイクの選び方、マイクの立て方、マイクのバランスの取り方、
楽器の状態、楽器の場所の問題、ホールの響きの問題
演奏者自身の問題・・・
他にもいろいろあるけど、それらが幾つか重なっている場合も多々ある。
レコーディングの現場にエキスパートが集まっているということは、それぞれの問題を認識し合い、解決できる力があるということだと思う。
僕がよく一緒に仕事をさせていただいている調律のKさんとはこんな会話がよくある。
僕「マイクの位置を少しずらしてみようか?」
Kさん「いや、その前にピアノをちょっと確認してみたいことがあるから
それでダメだったらマイクを動かそうか・・」
スピーカーから出てくるピアノの音の中にある問題を共有できることから始まって、それぞれのパートで解決の方法を試みようとする。
それには問題を共有できて、お互いの仕事を理解しているということも非常に大事だと思う。
要するに経験値ということだろう。
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