録音から見えること

クラシックなど、アコースティックの録音の場合、
現場で奏でられている音の中からメディアを通してリスナーに伝えたいものを切り取るということが
録音という作業だと思う。

それでも、イメージに沿った音が切り取れないときはあって
その原因を見極めるのも大切な仕事だったりする。

録音側で起こっている問題と、現場で起こっている問題が同じ場合は現場で解決する方が
より良い結果が得られることが多い。

それは、楽器の配置であったり、向きであったり、楽器そのものであったり、音楽家の演奏のニュアンスの問題であったり様々である。

昨日のコーラスの収録でも録音サイドと製作(演奏家)サイドで同じ問題が出てきた。
録音サイドからの提案で配置を少し変更してOKとなったけど、これをやるにはある程度の信頼関係が必要で、それには何度かの収録を通じて行われる議論の積み重ねが必要なんだろうと思う。

こちらが正しいと思う意見でも初対面で図々しくぶつけてしまってはただのお節介になりかねない。

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