ケーブルと音色 〜選び方楽しみ方〜

新しいPCが届きました。
ハイレゾの制作が増えて来たのと映像を伴う音声制作の仕事が増えてきたためのパワー・アップです。

PCを設置して電源を入れて、継続して作業をしているプログラムを再生して一瞬目が点になりました。
「ここまで音が違うのか・・・・」
よく言えば解像度が増した、けど、悪く言えばスカスカな音・・・・
これはどっちで、どう判断するべきなのかとしばらく悩んでしまいました(笑)

そこでふと目に入ったのが電源ケーブル。
コンセントまで20cmもなかったので、ケーブルハンガーにかかっていた短いものを適当に選んでいたのですが、これをグレードの高いものに交換して解決。

聞きなれた音になりました(笑)

余談ですが、ケーブルって本当に難しいと思います。
それに値段も青天井ですし・・・

低音の出ないケーブルは、高音がよく聞こえるとも翻訳できるし、
高音の出ないケーブルは、豊かな低音とも翻訳できてしまいます。
位相の悪いケーブルは広がり感があるとも言えたりします。

なん十万円もする高価なケーブルを聞かせていただいた事も何度かありますが、それぞれのクセが強いものが多くて
本当に良いなと思ったのは1本だけだった事を思い出します。

中でも圧巻だったのがハリリウッドの技師が作ったという1本35万円のケーブル。
ハリウッドではフィルムの色調整を電源ケーブルで行っていた時代があり、そのために電源ーブルを”編む”技師さんがいたそうです。そこでロス在住の音にこだわりのあるプロデューサーさんが自分の好みに合うケーブルを作るべく、その技師さんに依頼して制作したという代物・・・
確かに良い音なのですが、どんなソフトを再生してもそのプロデューサーさんが制作するCDと同じような音になってしまいます。
直径が5センチくらいある極太のケーブルでしたが、ケーブルでそこまでコントロールできるのはスゴイ!と思いました。

弊社でもケーブルにはこだわりを持った時期がありましたが、今ではそんなに高価なケーブルは使用していません。
「サウンドにクセがない」という点を大事にすれば、低価格帯でもレコーディングに耐えうるレベルのケーブルはいろいろある。という事に気づき始めたからだと思います。

現在弊社で使用しているのはケーブルは電源ケーブルもマイクケーブルもBelden社製がほとんどです。
以前はGothamのものを使用していましたが、ハイレゾをメインに考えるようになるとレンジ感の広いBeldenが厚みのあるGothamよりも扱いやすくなって来たからです。

高級なケーブルを大切に使うのも良い事ですが、
安くて良いケーブルをその日の気分で使い分けるのも楽しいかもしれませんね。

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