新しい電源になって一発目の仕事。
4月6日に収録したコーラスグループのマスタリング。
とても仕事しやすい。
このグループとは3度目の作業になるけれど本当に勉強をさせてもらっている。
指揮者のS先生の中には楽曲やサウンドに対して明確なイメージある。
そのイメージに向かって演奏者の配置、演奏、録音・・・すべてが動いていく。
もちろん、演奏会の会場ですべてがイメージ通りに再現されるわけでなく、回を追うごとに現場であれやこれや試行錯誤を行い、録音された音を聞きながら様々な問題点を洗い出し・・・
少しづつみんなで前に進んでいるという感じだ。
今日も録音された音についてイメージと違うこと、それは何故そうなってしまったか?
音楽家サイドの意見と録音サイドの意見を交換しながら音を磨き上げ、次回のコンサートでの課題を洗い出していく。
その中でコーラスの音楽の組み立て方、歴史、音の作り方・・・
色々なものを教わっていく。
そしてS先生の求めるサウンドが自分の頭の中で明確になっていくのがとても楽しい。
クラシックの録音をやっている人たちは音はいじってはいけないというポリシーを持っている人も多いけど、僕はそれをどんどんやってしまう。
方法はどうであれ、結果がOKであればそれが一番ではないか?
写真を写すように音を録るというポリシーもあるようだが、僕はもう少し音楽のイメージの世界に首を突っ込んだ世界が好きだ。
静かで柔らかく、透き通った世界観が素敵な音楽だった。
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