録音評

この仕事をしていて厄介なものの一つに録音評をいうものがある。

ミュージシャンからの賛辞や批評は素直に喜んだり反省したりできるけど、
オーディオ評論家と呼ばれる先生方からの批評はさほど嬉しくもないし、かと言って悪く言われたからといっても「あっ、そうですか・・・」
ということがほとんど。

だって、ほとんどが明後日のこと聞いて来年のこと書いてる感じにしか見えない。

昔、海外の映画祭に参加して痛烈に感じたのは日本のジャーナリズムの未熟さだ。

映画や音楽そのものに対する批評もそうだけど、日本人は
みんなでその趣味を楽しもうよ!
とか、
みんなでこの文化を育てようよ!
という意識を学ぶことなく大人になった人が多すぎるような気がする。

音楽を楽しく聞くために足りているところ、足りていないことを指摘してくれる評論家が出てきたら耳を傾けるかな?

同じ酷評をするにしても
おとしめる酷評や、自分を自慢するための酷評ではなく
人や文化を育てる酷評ができる人間になりたいものだ。

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