ノイズには色々な種類があります。
空調のノイズ、電源から回り込むノイズ、演奏者のノイズ、録音場所の外からのノイズ・・・
ノイズのない録音は皆無と言っていいほど、ノイズは録音された音の中に紛れ込んでいます。
それらのノイズは
完成された音の立体感を無くしてしまう。
響きの美しさを減らしてしまう。
音楽に集中することができなくなる。
などの弊害をもたらすため、弊社ではノイズの管理にはとても気を使っています。
ノイズへの対処法は大きく分けて2段階あります。
録音時になるべくノイズを排除する方法と、
諸々の処理の最終段階でノイズを除去する作業を行う
というふた通りです。
録音時の対策は、
主に電源周りからのノイズを防ぐ
空調に起因するノイズを減らす
演奏者の出すノイズが演奏上問題にならない範囲で対処を行う
という方法が主ですが、それでも取りきれないノイズがどうしてもあるものです。
そのようなノイズに対してはマスタリングの最終段階でレストレーション・ソフトというソフトウエアで処理を行います。
実際にはこのようソフトを使用します。
https://www.youtube.com/watch?v=NH6wLKR77wM
非常に根気を要する作業ですが、この作業を行うことによって音の透明感や静寂さが増し、音楽の意図がよりダイレクトに聴き手に届くようになります。
近いうちに処理前、処理後の音の比較をお聞かせできるようにしたいと思います。