
スマートホンでハイレゾのソフトを聞いてみましたが、正直なところあまり良い印象ではありませんでした。
原因はやはり
「スマートホンはオーディオを楽しむためのデバイスではない」
ということだと思います。
僕たちが使っているプロ用の機材もそうですが、きちんとしたオーディオを再生するためには、オーディオを再生するために設計され、それに適したパーツを使用した装置を使うことが大切です。
ここ20年のデジタル・オーディオの発達がもたらす利便性によって
僕たちも忘れてしまいがちなのですが、
昔、レコードを聴くために針を選んだり、レコードを拭いたり、針の重さを調整したり・・・
電気屋さんに行ってどのステレオを買うか真剣に悩んだり・・・
音楽を愛でるためのステップや手間が忘れ去られてしまっているような気もします。
話が少し逸れましたが、
少し良い音でハイレゾを楽しみたいという方には、ヘッドホン・アンプがオススメだと思います。
(最近はポタアン(ポータブル・ヘッドホン・アンプの略?)と呼ばれているらしいですが)
少しサイズはかさばりますが、スマートホン用の外部バッテリーくらいのサイズなので、バッグに入れて持ち歩くだけでハイレゾを楽しむことができます。
製品を選ぶときに気をつける点は、
再生周波数をチェックすること→96KHzまでしか対応していないものも多くあるのでご注意を!
理想的には384kHz/32bitまで対応しているとほとんどのソフトが聞けると思います。
もしもお店で実機を聞けるようでしたら、持ち込んだ音源をヘッドフォンで聴きやすい音量で聴いて
一旦再生を止めてみてください。
そのとき聞こえる「サーッ」という音が他の製品に比べて多いものは、選択から外した方が良いと思います。
それは、アンプの固有ノイズが多いということなので、そのノイズによって音楽の立体感や静寂感が損なわれてしまいます。
ちなみに弊社ではこのヘッドホン・アンプを使用しています。
http://ifi-audio.jp/nanoidsd.html
少しこだわったアイテムを持って音楽をハイレゾで愛でるのも楽しい趣味だと思います。
●はじめてのハイレゾ ~ ハイレゾ教室
●ハイレゾの楽しみ方#1 ~ ヘッドホン、イヤホンを選んでみる
●ハイレゾの楽しみ方#2 ~ ポータブル・HP・アンプ
●ハイレゾの楽しみ方#3 ~ ヘッドホンのケーブルを変えてみる
●ハイレゾの楽しみ方#4 ~ MQAフォーマット
●ハイレゾの楽しみ方#5 ~ 機材選びのヒント